【調査】広瀬すずの方言はどの県の訛り?『夕暮れに、手をつなぐ』

永瀬廉さん主演のTBSの火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』での広瀬すずさんが話す方言がおかしいと話題になっています。

広瀬すずの方言はどこ?』『何県の訛り?』などの声が多数SNS上で挙がっているように、九州人のワタシが聞いても呆れるくらい変ですね(´-﹏-`;)

広瀬すずさんが演じる浅葱空豆は九州の片田舎で育ったとの設定みたいですが、九州のどこの方言を話しているのか気になったので調べてみることにします。

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広瀬すずの話す言葉はどこの訛り?福岡じゃないような・・・

初めに断っておきますが、この『夕暮れに、手をつなぐ』はとても面白いドラマです。次回以降の放送も今から楽しみにしています。

だからこそ尚広瀬すずさんが(以降、空豆と呼ぶ)話す言葉が変過ぎて気になってしまったのです。

もしかしたら視聴者がこのような意見で騒ぎ出すことも脚本家(北川悦吏子さん)の想定の範囲なんじゃないでしょうか?意図的でないのであれば違法級のダメ語です。ハイ(爆)

では、私の感覚基準でさっそく第一話の中から幾つかピックアップしてみることにしましょう!

歩道橋の上でイヤフォンを交換するシーン

永瀬廉さん演じる海野音(以降、音と呼ぶ)と空豆が交差点でぶつかった際に外れたお互いのイヤフォンを取り違えてしまい、歩道橋の上でイヤフォンを交換するシーンで空豆が発した言葉。

  • 間違ったとよ〜
  • おんなじ曲聞いちょった↗
  • すんごい偶然たい
  • 好きバイ
  • わっぜヨカ!
  • いかんとぉ

・『間違ったとよ〜』は使うシーンをそもそも間違えていますねコレ。初対面で互いに取り違えている状況でこの言葉は出てきません。現実なら気さくと言うよりも図々しいと捉えられてしまう恐れもありますね。ここでは『よ〜』と伸ばさないで『間違ってしまったと』と、言葉尻を下げるような言い回しの方が良いのではないかと思います。もしくは『間違っちょった』とか。

・『おんなじ曲聞いちょった↗』は間違いではないとは思いますが、この年代の女性が発する言葉ではまず無いですね。分かりやすいイメージとしては小学生の夏休みで帰省した田舎のおばあちゃん家で聞こえてくるような雰囲気です。

・『すんごい偶然たい』は、想定している九州の片田舎が宮崎なのだとしたらこういう話し方にはならないと思います。そもそも『〜たい』を多用する県ではないです。もし福岡を想定しているんであれば何とかうーん・・・となりますが、上記と同じく、このシーンでこのように発せられる語尾ではないです。且つこの言い方だと上から目線的に捉えられてしまいます。『〜たい』ではなく『〜やん』とか『〜や』とすればどうかなと思いました。

・『好きバイ』は、宮崎訛りではないです。福岡をイメージする言葉尻が『バイ』だとしたら間違ってはないですが、福岡県人がいつでもどこでも『〜バイ』を連呼しているわけではありません。ここで感じる違和感は語尾自体の問題よりも音程と抑揚がおかしいことと、そもそも『好きバイ』とは言いません何でもかんでも『バイ』を語尾に付ければ福岡弁になるのではありませんよ。ここでどうしても訛らせたいのであれば『好いとーと』とかの方がスッキリすると思います。

・『わっぜヨカ!』は鹿児島ですね。近隣県の宮崎も時折『わっぜ』と発する人がいますが『スゴい』『メッチャ』とかいった意味で何かを強調して言いたい時によく使います。都会の人風に言えば『スゲー良い!』になるんでしょうか。なので言葉としては合ってますし発音もいいと思います。敢えて言えば年頃の女の子が初対面の異性にはまず使う表現ではありません

・『いかんとぉ』は言い方自体が高圧的と感じるものの、及第点です。そもそもが空豆のキャラクター設定が都会に染まってない田舎者って感じなんじゃないでしょうか。

音と空豆が偶然再会した噴水前

音のスマホを散歩中の犬に舐められ、驚いて咄嗟に投げてしまったスマホを噴水に落ちる寸前で空豆がキャッチするものの噴水が作動して空豆がびしょ濡れになるシーン

  • バッチリ目が冷めたったい
  • んにゃ、おい、急いどっけん行かんば
  • 服は乾くけん、気にせんよ

・『バッチリ目が冷めたったい』、これなんてモロ福岡しかも博多ですね。『〜したったい』が特徴的で全国的にもこの語尾を聞けばその人の出身地が分かるくらい有名なフレーズなのではないでしょうか。使いうシーンはここではないですが、方言としては福岡です。だいたい空豆はどこ出身なのでしょうか?

・『んにゃ、おい、急いどっけん行かんば』で、『おい』は『私』とか『僕』といった自分を表す言葉で宮崎県・鹿児島県地方でよく聞く方言です。地域によって発音や抑揚・イントネーションに若干の違いがあり、『おい』を聞くだけで何県の人かおおよそ分かります。しかし、『行かんば』は宮崎の人も鹿児島の人も使わない言い回しです。むしろ『長崎県の人?』と問われてしまうくらい特徴的な長崎訛りです。佐賀でもよく聞きますね。ただ、福岡県民は絶対に使いません

・『服は乾くけん、気にせんよ』は、まぁ別に良いんじゃないでしょうか。この時点で空豆が何人なのかが全くわからないので何県を基準にジャッジして良いものなのかが分かりませんが、別に変な言い回しじゃないのでOKで良いと思います。

幼馴染みの婚約者と会ったカフェ

びしょ濡れになった服をドンキで買った大東京とプリントされた白地のパーカーに着替えた空豆と婚約者と会話するシーンでも空豆の言葉が独特ですね。

  • そんでね、水浸しになったとよぉ〜。いくらなんでん、これじゃこれんち思って店入ったとよ
  • そしたらなんね、とーきょーはたっかー、てぇげたっかぁ、しんじられんがなんも買えん
  • こげん所持金じゃなんも買えん
  • ほいで、しまむらがなかったって、おい、びっくりしたっさー
  • そいで、おい、ドンキ入ったさー
  • そんなかでいちばんやすいの買おうとしたとよー大東京
  • なったく倹約せんばとおもって
  • かっこよかかなーおもーて
  • わしら来月しきやろー
  • 運命のひとやっちおもうちょった

・『そんでね、水浸しになったとよぉ〜。いくらなんでん、これじゃこれんち思って店入ったとよ』で、『○○とよぉ〜』主に福岡、これんち思っての『ち』は福岡でも北九州とかでも聞きますが、大分で『ち』などの比較的癒やし系の方言が多いです。例えば『〇〇しちょん』とか『ちょん』が語尾に付いたら大分県人?と真っ先に思ってみてください。宮崎県民が『ち』を使うとは思いませんが、鹿児島県民は使わないです。

・『そしたらなんね、とーきょーはたっかー、てぇげたっかぁ、しんじられんがなんも買えん』では、特に『てぇげ』が気になりますが宮崎訛り?と思ってしまいます。『てげ』はスゴいって意味で使います。とってもスゴかったので『てぇ・・・』と伸ばしたのでしょう。『〜が』の部分も宮崎?鹿児島?と、どこだか分からなくなってきますねここまで来ると。

・『びっくりしたっさー』『ドンキ入ったさー』『倹約せんば』など、長崎県の辺りを強く連想させるような表現が多く登場しますね。特に『〇〇さー』『○○ば』は長崎の人と話すとよく分かります。スゴく特徴がありますからすぐ分かります。近隣の佐賀県の方も話したりしますけど地理的に近いからでしょうか。

・『わしら来月しきやろー

うーん、一体空豆は何人なんだろうか・・・。『わし』を使う九州の県ってどこ?教えてほしいですね。広島とか岡山ではよく聞きますね。『〇〇やろー』はおそらく九州全域で誰かが話しているメジャーな方言だと思います。

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「わいがおいにわいっちゅうでおいもわいにわいっちゅうとよ。わいがおいにわいっちゅわんければおいもわいにわいっちゅわんとよ」

至って真面目です。ハイ。

空豆が『おい』と使っていたので懐かしくなって持ち出してきました。鹿児島の南の方の方なら分かってくれる人が多くいると思うのですが、鹿児島ご当地早口言葉です。

わかりやすく句点を打つとこうなります。

「わいが、おいに、わいっちゅうで、おいも、わいに、わいっちゅうとよ。わいが、おいに、わいっちゅわんければ、おいも、わいに、わいっちゅわんとよ」

意味は『あなたが私にお前と言うから私もあなたにお前と言うのです。あなたが私にお前って言わなけれな私もあなたにお前って言わないのです』となります。

特に深い意味はありません。なまむぎなまごめなまたまご位の感覚です。

ね、簡単でしょ!

語尾の『とよ』が『とど』に変われば宮崎の人かな?ってなります。

宮崎と鹿児島って似たような言葉が幾つもあるんで似てるけどちょっと違うよねって場面が多々ある面白い関係です。

『わい』という言葉も「あなた」と「お前」と二つの意味があるのでそれこそ抑揚に気をつけないと戦いが起きますよ。

ちなみにハエを『』と言います。

ハエがオナラをした ⇒ 『へがへぇひった』 となります。

もう一つ、おでこは『ビンタ』と言います。

おでこをビンタする ⇒ 『ビンタをビンタっすぅ』 となります。

ね、簡単でしょ!

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宮崎と鹿児島と長崎の3か所をブレンドした空豆語

そもそもが空豆の発する言葉の由来自体に確定した地域が無いとのことで、いわゆる『オリジナル言語』を劇中では話しているそうです。

九州の既存の方言に「ピンとくるのがなかったんです」とし、「空豆ちゃんの設定を、おばあちゃんが長崎(出身)、おじいちゃんが宮崎(出身)というふうにして、ちゃんぽんにするという技を考えついて、宮崎と鹿児島と長崎の方言をずっと聞きながら自分でブレンドして」と独自の「空豆語」を作ったと明かしている

引用元:Infoseekニュース

だとしても、ブレンド3県の中に福岡が含まれていませんが、福岡以外で既述の部分を話す県があるんでしょうか。極稀に不思議な言葉を操る各地地元民の情報を見聞きしますがレアケースです。

自分でブレンドした独自語』とのことですから、厳密にはその3県に限定しているわけではなく、そこそこの良い部分を抜き取ってプラスαで味付けしちゃってるんだと思ってます。

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『夕暮れに、手をつなぐ』の福岡を想定したロケ地

夕暮れに、手をつなぐ』の冒頭部分は福岡が舞台としていますが、ロケ地は福岡どころか九州ですらなく遠く関東地方で行われていたようであります。

また、ロケ地を検索・調査している中で、映像の加工技術がスゴいなーと感心してしまいました。実際にはあるはずのモノが消えていたり、無いはずのモノが映っていたり、こうしてドラマが出来ているのかーとロケ地を探しながら本当にドラマを感じてしまいました

一応、福岡に限りではありますが登場したロケ地をGoogleMapのマイプレイスで整理してみましたので良かったら見てください。

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『夕暮れに、手をつなぐ』とは?

とっくに恋に落ちているのに、なかなか恋が始まらない

King&Princeの永瀬廉さんと広瀬すずさんが演じる何だか切ないラブストーリー

運命的な出会いと奇跡的な再会を果たした音と空豆。もう2度と会うことは無いと思われた2人が運名のイタズラで共同生活を始めることに。やがて2人は恋に落ちていく・・・

広瀬すずさんの方言や訛りばかりがやたらと先行して騒がれてしまった感じも否めませんが、個人的な感想では久しぶりに続きが観たいなと思わせてくれるドラマでしたよ。

永瀬廉さんの『その年僕は初めてきた街で運命の出会いをする』の語りから始まる冒頭部分がスタジオジブリの借りぐらしのアリエッティを連想してしまうような幻想感とそれに続いてヨルシカの曲と共に街を散策するシーンがスゴく爽やかで好きです。

この『借りぐらしのアリエッティを連想する冒頭部分』が分かる方いますかね?

たしかに方言はおかしいし訛りも変なでありえない空豆語ではありますが、その否定的な部分は一旦置いといて、ストーリーとしての『夕暮れに、手をつなぐ』をお楽しみくださいませ。

永瀬廉くん&広瀬すずファンなきっと面白いと思いますよ

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