斎藤健一郎が落選⇒繰り上げ当選した理由はなぜ?政治と選挙の違い

政治家女子48党(旧NHK党)の新代表に就いた斎藤健一郎参議院議員ですが、そもそも何で一度は選挙に落選したものの繰り上げ当選で復活を果たすことが出来たのでしょうか?

ガーシー元議員の除名処分から始まった「繰上補充による当選」は、政党内での様々な駆け引きが行われた結果なのでしょうが、分かりやすく紐解いて説明します。

今回は「斎藤健一郎代表が落選⇒繰り上げ当選した理由はなぜ?」をテーマに進めていきます。

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2022年度の参議院選挙では落選した斎藤健一郎代表

昨年夏に実施された参議院選挙において、斎藤健一郎代表は22,426票の得票数で落選しました。

得票数では、山本太郎氏と黒川敦彦氏に次いで4位です。

この時に、比例代表区で287,714票を獲得して当選を果たしたのがガーシーこと東谷義和元議員です。

何だかんだ言っても、当時の旧NHK党はガーシー人気で議席を得たと言っても過言ではなかったかも知れません。

旧NHK党全体で120万票を超える得票率を得たことで、公職選挙法上の政党要件を満たし、また政党助成制度の規定により2028年までの政党交付金が支給されることが決定となりました。

政党交付金の交付の対象となる政党要件
国会議員5人以上を有する政治団体
・国会議員を有し、かつ、前回の衆議院議員総選挙の小選挙区選挙若しくは比例代表選挙又は前回若しくは前々回の参議院議員通常選挙の選挙区選挙若しくは比例代表選挙で得票率が2%以上の政治団体
2023年度は、約3億3400万円もの額の交付金が政治家女子48党(旧NHK党)に交付される予定です。

全てがガーシー1人の活躍ではないでしょうが、少なくとも旧NHK党において相当な影響力を与えた人物の1人と考えて間違いないでしょう。

ガーシー人気によって旧NHK党にも票を入れてくれる有権者も増えたと見られ、1,253,872票が旧NHK等に対して計上された得票数となりました。

 

共産党のように政党助成金自体を受け取らない政党もありますが、法律上正当な権利の行使で手に入れることができる交付金を貰わない手はないですよね。
1年間で約3億3400万円貰えるんですよ!
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参議院選挙は「非拘束名簿式比例代表制+特定枠」

国会への欠席を続け懲罰処分の陳謝に応じなかったガーシー議員は、参議院本会議で除名処分となり、議員の資格を失ってしまいました。

参議院の比例代表区は「非拘束名簿式比例代表制」という投票形式を採用しており、単純に言えば「たくさん票を採った候補者から順番に当選する」イメージです。

旧NHK党は約2.4%の得票数を得たので、1議席を確保することが出来ました。

細かい調整はあるものの大雑把に「得票数2%で1議席」確保できる計算で考えてほぼ間違いありません。

旧NHK党が2.4%の得票率を得た

旧NHK党で1議席を得ることが出来た

個人候補者の中で一番多く票を獲得したのがガーシー氏だった

ガーシー氏が当選

ガーシー氏が除名処分となったので議席が1つ空いてしまった

本来、当時の候補者の中でガーシー氏の次に票を獲得した山本太郎氏が繰り上がるのがスジ

でも立花孝志党首は4番手の斎藤健一郎氏を繰り上げ当選させたいと考えている

でも制度上それは出来ない

だったら2番手と3番手の候補者に一旦離党してもらおう!

その隙にウルトラC級の離れ業で4番手を繰り上げ当選させちゃおう!

現在に至る

細かい話は端折ってますが、ガーシー氏が議員に当選してから除名を経て、現在の斎藤健一郎氏が議員に繰り上げ当選するまでのフロー図です。

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政治家女子48党の代表は斎藤健一郎!大津綾香は無関係と認定!

2月17日に行われた定例記者会見において、ガーシー氏の後任を斎藤健一郎氏にする当時のやり取りが記録されています。

斎藤健一郎氏で良かったのか、それとも山本太郎さんが良かったのか、それは分かりませんが、おそらくは当初から筋書きは描かれていたのではないでしょうか。

しかしながら、大津綾香氏が本当の党首である旨の主張をしており、実際のところは一体どちらが本当の政治家女子48党の代表なのかが宙に浮いていた状態でありました。

一時は総務省にも代表変更届けの受理をしてもらえず、不安定な状態が続いてきましたが正式に「斎藤健一郎議員が代表者」であると認められました。

紆余曲折色々ありましたが、政治家女子48党の代表者問題はこれで解決です。

立花孝志党首が「選挙と政治は別物」と口々に仰っているように、「選挙で結果を出せば政治が出来る」言い換えれば「政治をしたければ選挙で結果を出せ」という意味でもあります。

綺麗ごとでは何も変えられません。

議員バッジを付けて、政党交付金を受けて、党の体力や認知度、発言力、ネットワークを強化していかなくては政治も何も始まらないということでしょう。

事の是非は別として、立花孝志党首のスピード感には毎回驚かされます。

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【ダメな例】一粒で二度おいしい?比例投票を混乱させるだけ!

おそらくは言わんとしている表現が言葉足らずであることと、間違った解釈が行われていることでしょうが、「一粒で二度おいしい」は無いです。

一粒は一粒です。

個人名を記入することで党内での当選順位に影響は確かにありますが、一粒は一粒です。

一票は一票です

応援している候補者がいるのであれば党名ではなく個人名を書くのがオススメです。

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斎藤健一郎が落選⇒繰り上げ当選した理由はなぜ?【まとめ】

政治家女子48党(旧NHK党)の斎藤健一郎氏がガーシー氏の後任として繰り上げ当選した経緯と理由について説明してきましたが、通常であれば繰り上げ当選出来ないところをあの手この手でやり抜けてしまう実行力とスピード感が素晴らしいですね。

地上波は見ないし要らない」と断言するだけあって、変なバラエティ番組を観るよりも面白かったです。

現在では旧NHK党と政治家女子48党とが国政政党と政治団体のそれぞれの立場で同じ名前を使用している状況が続いているので何とも分かりにくいですが、「名前を売る」意味ではアチコチで売れてきているのではないでしょうか。

 

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