無料の動画共有サイト「TVer」を利用していて「動画をダウンロードしたい」「映像を録画して保存できないか」などと考えたことはありませんか?
バラエティ番組からドラマ・アニメまで主要民放各社が放送する幅広いジャンルの動画を、公式に無料で視聴できるサービスってホント凄いですよね。
「TVer」さえあれば、いつでもどこでもスマホから簡単に視聴できてしまうので、もはや自宅にテレビを設置する必要性があるのか?と考えてしまったりもします。
今回は、「TVerの無料ダウンロード方法!chrome拡張で録画・保存が快適!」と題しまして、主にChromebookを使用している方向けにchrome拡張機能を使った「TVer」のダウンロード・録画・保存方法を分かりやすく解説します。
「ストリームレコーダー」をchromeウェブストア経由で導入する
「TVer」をダウンロードするために、何はなくとも初めにchrome拡張機能「ストリームレコーダー」を追加しましょう。
こういう初めて手にするソフトって「ダウンロードしても大丈夫なのかな?」とか思ったりしますが、今回拡張機能に追加する「ストリームレコーダー」に関しては高い水準で問題ないと考えられます。
たしかに、chromeウェブストアに掲載されている拡張機能が必ずしも全て安全と言い切れないことは、Googleにして「拡張機能の品質と安全性が一貫していない」と認識をしていることからも明白な事実です。
しかしながら、少なからず良し悪しの判断材料となるモノがなければ幾ら自己責任とはいえ不安で仕方がないですよね。
そこでGoogleは一定の評価基準を設けて、その基準を満たした拡張機能に付与する表示を2種類用意しています。
「チェックマーク」と「バッジ」の2種類が確認できると思いますが、それぞれに意味があります。
「チェックマーク」はパブリッシャー バッジと呼ばれ、拡張機能を開発した者の身元がGoogleによって確認済であること、また、開発者プログラム ポリシーへの準拠を実証したパブリッシャーを示しまています。
「身元が確かでルールをちゃんと守る方ですよ」というお墨付きです。
「バッジ」は注目のバッジと呼ばれるもので、高水準のユーザー エクスペリエンスとデザインを満たしている拡張機能に割り当てられます。
「確かな技術でちゃんと作られたソフトですよ」との太鼓判でもあります。
では「ストリームレコーダー」を使ってTVerの動画をダウンロードしてみましょう!
拡張機能は各自ダウンロードをしておいてください。
プラグインと違い「有効化」とか面倒なことはありませんので、ただchromeウェブストアにアクセスをして「ストリームレコーダー」をダウンロードすればOKです。
「ストリームレコーダー」でTVerを録画・保存する手順の解説
「ストリームレコーダー」の拡張機能を追加すると、画面上部に日の丸印のようなアイコンが登場しますので、ダウンロードしたい動画を開いた状態でアイコンをクリックしてください。
画像引用:TVer
すると、キャプチャモードを利用しますか?聞かれるので「はい」をクリックしてください。
ここでキャプチャモードを利用せずに「いいえ」を選択しても構いませんが、ここでは「はい」を選択した方法で解説を続けます。
「はい」をクリックすると再度動画画面に移りますので動画の再生を行なってください。
ここで動画を再生しないと録画が始まりません。
再生を行うと自動的に録画が開始され、画面右上の日の丸印のアイコンの形がチョット変わり、カーソルを当てると「キャプチャ中です」と表示されるハズです。
画像引用:TVer
「ストリームレコーダー」のタブに移ってみて、左上のような「REC」表示がでていればOKです。
右下の「保存」は押せばソコまでに録画された状態の動画を保存することができますので、「もうこの辺までで良いや」と思えばポチっと押しちゃってください。
保存ボタンを押しても録画は継続していますのでタブを閉じるまでは動画の録画は続きます。
動画の再生が終わり、しばらくすると録画も自動的に終了します。
「RECORDED」と表示されればダウンロードは終了していますので、右下の保存ボタンを押して録画した動画をお好きな場所に保存して下さい。
はい、これでTVerの録画と保存は終了です。簡単でしょ?
中には「画面が真っ黒になって見れない」「画面が止まる」などの不具合もあるようですが、iPadやiPhone・Androidなどのタブレットやスマホアプリでダウンロードを行おうと試みた場合に多く出現する状況のようです。
2023年5月時点でChrome拡張機能を使用しての「TVer」の録画・保存は特段制限もなく行えています。
TVerのダウンロードは合法?違法?
「TVer」の動画をダウンロードしたり、録画・保存することは違法なのでしょうか?
結論からすれば、法律的には違法ではないと考えられますが、「TVer」の利用規約的には違反していることになりそうです。
著作権法(私的使用のための複製)第三十条 著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。
一 公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をいう。)を用いて複製する場合二 技術的保護手段の回避(第二条第一項第二十号に規定する信号の除去若しくは改変その他の当該信号の効果を妨げる行為(記録又は送信の方式の変換に伴う技術的な制約によるものを除く。)を行うこと又は同号に規定する特定の変換を必要とするよう変換された著作物、実演、レコード若しくは放送若しくは有線放送に係る音若しくは影像の復元を行うことにより、当該技術的保護手段によつて防止される行為を可能とし、又は当該技術的保護手段によつて抑止される行為の結果に障害を生じないようにすること(著作権等を有する者の意思に基づいて行われるものを除く。)をいう。第百十三条第七項並びに第百二十条の二第一号及び第二号において同じ。)により可能となり、又はその結果に障害が生じないようになつた複製を、その事実を知りながら行う場合三 著作権を侵害する自動公衆送信(国外で行われる自動公衆送信であつて、国内で行われたとしたならば著作権の侵害となるべきものを含む。)を受信して行うデジタル方式の録音又は録画(以下この号及び次項において「特定侵害録音録画」という。)を、特定侵害録音録画であることを知りながら行う場合四 著作権(第二十八条に規定する権利(翻訳以外の方法により創作された二次的著作物に係るものに限る。)を除く。以下この号において同じ。)を侵害する自動公衆送信(国外で行われる自動公衆送信であつて、国内で行われたとしたならば著作権の侵害となるべきものを含む。)を受信して行うデジタル方式の複製(録音及び録画を除く。以下この号において同じ。)(当該著作権に係る著作物のうち当該複製がされる部分の占める割合、当該部分が自動公衆送信される際の表示の精度その他の要素に照らし軽微なものを除く。以下この号及び次項において「特定侵害複製」という。)を、特定侵害複製であることを知りながら行う場合(当該著作物の種類及び用途並びに当該特定侵害複製の態様に照らし著作権者の利益を不当に害しないと認められる特別な事情がある場合を除く。)2 前項第三号及び第四号の規定は、特定侵害録音録画又は特定侵害複製であることを重大な過失により知らないで行う場合を含むものと解釈してはならない。3 私的使用を目的として、デジタル方式の録音又は録画の機能を有する機器(放送の業務のための特別の性能その他の私的使用に通常供されない特別の性能を有するもの及び録音機能付きの電話機その他の本来の機能に附属する機能として録音又は録画の機能を有するものを除く。)であつて政令で定めるものにより、当該機器によるデジタル方式の録音又は録画の用に供される記録媒体であつて政令で定めるものに録音又は録画を行う者は、相当な額の補償金を著作権者に支払わなければならない。
引用元:e-Gov法令検索
著作権法30条で何やら小難しくムニャムニャ規定されていますが、要は「自分で楽しむ分にはダウンロードしても良いよ」と言っています。
あくまでも個人レベルで楽しむ程度ですので、友達に貸したり、BGMで流したり、メルカリで売ったりしてはダメです。
JASRACの公式HPでも見解を述べられていますが、個人で楽しむためにの録画を「私的録画」と呼ぶびますが、「権利者の承諾なく無償で行うことができる」と著作権法30条について分かりやすく解説を行なってくれています。
画像引用:JASRAC
しかし、「私的録音録画補償金制度」と呼ばれる、私的利用を目的とした複製であっても権利者に対価を支払いなさいのという規定がある上に、著作権は結構厳しいルールによって守られているため法律の解釈によっても今まで合法と認められていた行為も突如として違法と認定されてしまったり、実際には法律の専門家や司法の判断に委ねられる部分が大きいです。
「私的録音録画補償金制度」の規定自体も何だかよく分からない玉虫色した、何となくその場しのぎの制度にしか思えず、時の権力者達がノリで進めたとした考えられない形骸化した決まりのように感じますが、少なくとも現時点においては違法と捉えられることは無いと考えられます。
録画・保存がTVer利用規約上では違反となる可能性もある
TVer 利用規約の9条17項に「本サービスやコンテンツの録画、キャプチャーなどを含む不正ダウンロード」禁止する規定があり、著作権法上の取り扱いとは別に運営会社の利用規約上のルール違反と捉えられる可能性はあります。
「違反かも知れないが違法ではない」といった状態にありそうです。
TVerのダウンロード方法!chrome拡張で録画・保存【まとめ】
今回は、「TVerの無料ダウンロード方法!chrome拡張で録画・保存が快適!」をテーマに、主にChromebookを使用している方向けにchrome拡張機能を使った「TVer」のダウンロード・録画・保存方法を分かりやすく解説してきました。
結論的には、chrome拡張機能「ストリームレコーダー」を使用すれば録画も保存も行えます。
拍子抜けするくらい簡単にダウンロードができてしまいます。
しかし、法律的には現時点においては違法とまではいかないまでも、著作権に対する見方が年々厳しくなってきていて、「違法ダウンロード」の問題により今後益々厳しくなっていくことが予想されます。
あくまでも自分一人が家の中で楽しむ程度で考えておいた方が良いでしょう。
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