日奈久温泉は熊本県八代市にある小さな温泉街。その中でも東湯は最高です。
もっと大型の公共浴場もあってどちらかと言えばそっちの方が客足も多く、館内も土産物や特産品なども販売していて賑わっています。
東湯は、お土産は売ってないし、小さいし、駐車場も狭いし・・・だけど東湯がいい理由がちゃんとあるんです!東湯でなきゃダメな理由を皆さんに1から説明致します。
温泉好きがお伝えする温泉情報 〜第4回・日奈久温泉 東湯〜
早くも4回目となったおすすめ温泉ですが、今回も強力な案件をブチかましますよー!
過去の3回はどれも歴戦のツワモノ揃いでしたが、日奈久温泉は果たしてどんな温泉なのでしょうか!
現時点でNo,1のお気に入り温泉
結論から申し上げますと、日奈久温泉 東湯は現時点でワタシが選ぶおすすめ温泉のNo,1になります。
あくまでもワタシの好みと感覚での判断となりますが、日奈久温泉を侮っておりました!
日奈久すまん!
この日奈久温泉の存在自体は随分前から知ってはいたのですが、日奈久温泉ってお世辞にも賑わってないんよねー。むしろ廃墟感強め・・・
日奈久温泉街の直ぐ側に高速のインターもあるのでアクセス自体は結構良いし、何度も温泉街の前の国道3号線を通ったこともあるんですけど、日奈久温泉ってお世辞にも賑わってないんよねー(2回目)
こんな寂れた温泉街で良い温泉なんてある訳ないから!と勝手に自分の価値観で物事を測ってしまいましたが今改めて謝りたいと思う!
マジすまん!
決して罪悪感からNo,1と言っているのではなく、ちゃんとTOPに君臨するだけの理由がワタシにはあります。それを一つずつ見ていくことにしましょう。
この記事を読み終えた頃にはあなたも東湯グループの一員になっていることでしょう・・・
300円ねー
何度もお伝えしています通り、日奈久温泉に1mmたりとも期待の念を抱かずに、ただ顔洗えれば良いやー程度のナメた考えを持って入場しましたが、早速先制パンチを喰らうハメになります。
入浴料金大人200円、子供50円、幼児タダ也
いやー驚いた。ワタシと小学生、3歳の3トップで入場したところ、番台のグランドマザーから「300円ねー」との声が聞こえた。
サンビャクエン?(・x・ ) 。oO
未だかつて300円で3人入場させてもらったことがあるだろうか?第2回おすすめ温泉で登場した花立山温泉なんて大人1人で1000円もする。ワタシの家族全員分で1回2500円も掛かるというのに、ココは300円というではありませんか。
カルチャーショックに近い衝撃と今まで日奈久温泉に抱いていた軽薄感が好転し出したように感じた。ごめん今まで馬鹿にしていてホントごめん!
名湯日奈久温泉が誇る自慢の泉質にビックリ
正直入場時では奇襲攻撃を喰らった感じがあるが、果たして本丸はどうなのか!そう、温泉の本質はそのお湯が良いか悪いかで大きく左右される。
浴室自体は広くはなく、洗い場が10席程度の小じんまりとした昔の銭湯を思い出させる雰囲気でもあります。そこに浴槽が一つあるだけの至ってシンプルな作り。
疑いと期待とを抱きながらいざ入浴してみると、「うん柔らかい」というのが率直な感想で、別にウォー!とかすげー!とか驚いた訳ではない。
数分入浴してちょっと上がってまた入ってを何度か繰り返しているうちに、何だか止められなくなってきてしまいました。
お湯自体は無色透明のサラッとした泉質なのですが、サラッとしていながらも水切れしないとでもいいますか、サッパリしてるんだけどシットリするといえばイメージしてもらえるでしょうか。
花立山温泉のようにヌルヌル感は感じない。筋湯温泉のように固くもない。だからといってカサつかない。何だか不支持な感じの泉質に少々戸惑いながらももはやこの日奈久温泉が気に入ってしまった自分がいました。
この温泉すごいな
今では肩凝ったとか腰痛いとか何か理由をつけては高速で3時間以上も掛かる日奈久温泉まで日帰り入浴に行く程のファンになってしまいました。
入浴料金こそ安いものの、高速代とガソリン代で1回1万円超の出費となり、安いからビックリしたのに結局は今ではどこの温泉行くよりも金が掛かる金食い虫くんに変貌しつつあります。でも、もう日奈久の魔力からは逃れることが出来ない・・・恐るべし名湯日奈久・・・
湯上がり感が凄い
日奈久温泉の湯上がり感は化粧水を付けずともカサつかないという点において、ワタシも妻も同意見です。
「日奈久のお湯はいい」「体がほぐれて疲れがとれる、入浴後の疲れもでない」「海岸沿いの温泉は体にカタイのが普通だが、日奈久は体にやさしい」「かけ流しだから‥‥」とはファンの弁。
引用元:熊本県
この湯上がりのシットリ感は他の温泉と比べても一番良いと感じています。
肩こりが消えた
流石に盛過ぎってツッコミが入るかも知れませんが、ある日もの凄く肩こりが激しく、湿布を貼っても何しても一向に良くならない時があり、恒例の「肩痛いから温泉いこ」と、家族で日奈久温泉弾丸ツアーを決行しました。
普段なら自動的にワタシが運転する役なのですが、その日に限ってはハンドルを握っているのも辛いほどの肩こりに苦しんで、妻に運転を変わってもらう位の状態でありました。
現地について、いつもならワタシと一緒に入浴する子供たちを今回は妻の方へお願いをして1人で即席湯治に掛かることにしました。
あーやっぱり気持ち良いなー
日奈久温泉の気持ち良さは表現し難く、入った瞬間に「あー・・・」とワタシをダメ人間にしてしまうのです。
この日奈久温泉での「あー・・・」は他の温泉では味わえない不思議な感覚です。
温かいお湯に浸かったから「あー・・・」なのか、泉質が良すぎて「あー・・・」なのかは分かりませんが、とにかく「あー・・・」なんです。
例えば杖立温泉のお湯ってスゴく良くて、湯船に入った瞬間は「あー・・・」ってなるんですが、これはどのお風呂、極端に言えば家庭の風呂でも得られる「あー・・・」の感じなんですよ。
日奈久温泉のは湯船に浸かって気持ち良い「あー・・・」に加えて他にはない何かがあるんだと思います。ではそれが何なのか?と訊かれたら申し訳ありませんが分かりません。
で、しばらく湯船の中で肩を回したり揉んでみたりして休憩しながら小一時間程度入浴したらですね、肩が痛くなくなっちゃったんですよ。いやホントに!
アレほど痛かった肩の痛みが嘘みたいに消えてしまったんです。
肩こりを経験された方なら分かると思いますが、肩こりって何かしたからって直ぐに解消するいた痛みじゃ無いでですよね。それが1時間程度の入浴であれよあれよと消えてしまったのですから、もう訳が分かりません。
一つだけ確実に分かることは、ワタシが益々日奈久信者の深みにハマっていってしまったということ。
飲み物もプリンも全部100円
これはもう子供を狙った組織的な企みの臭いしかしません。
非常に魅力的なプリンとかヤクルトとか、子供に大人気の商品ばかり商品ケースに入れて、まさにエサをチラつかせて親をも巻き込もうとする魂胆がぁーーー・・・
なんて難しいこと考えずに、もうここまできたらなるようになれば良いんじゃない?郷に入っては郷に従えって言いますよね。
冷蔵ケースって言うんですかね、全面ガラス張りのジュースとか冷やしてておく冷蔵庫みたいなやつ。それが脱衣所にドーンって置いてあるもんだから子供が喜ぶ喜ぶ!
上のお兄ちゃんはいつも牛乳で下の弟くんはプッチンプリンをチョイスするのがお約束なんです。
どれを選んでも1個100円なので、それぞれに100円ずつ渡して自分でお買い物をする練習も兼ねて買わせます。子供も楽しんでいるので、ここでのお決まりの光景でもあります。
ちなみに、下の弟くんはここの温泉のことを「ぷりんのおふろ」と言います。
ワタシも幼少期に近所の銭湯に父に連れて行ってもらった記憶がありますが、こういうところで飲むジュースとかってやたら美味しいですよね。この子達の幼い記憶にもきっとこの光景が刻み込まれていることでしょう。
ぶっちゃけ東湯のあんまり良くないところ
好き嫌いに分かれる番台
東湯は昔の銭湯スタイルで男湯と女湯を壁で隔てて真ん中に番台がある形です。
で、番台のお姉さまがそれなりの人生的キャリアを踏んで来られたのが一目して分かる面々なので、コチラが素っ裸でいようがどうであろうが普通にそこら辺りを歩き回ります。
アチラ様にしてみればこんな若造の裸なんて見たところで屁とも思わないのかも知れませんが、客を客とも思っていないかのような雑な振る舞いに、これが苦手だ、イヤだと感じる人は東湯はダメかも知れません。
ワタシは別にそんなに気にならないですし、むしろこの田舎のばあちゃん家に来たような懐かしい感じが逆に好きだったりします。ホッとする心地良さすらワタシにはあります。
番台のおばさんがこのご時世にずっとノーマスク。あり得ない。お風呂から上がった時にまたもう1人従業員の方らしき人が来たけど、そのおばさんもノーマスク。それで番台から出てきてぺちゃくちゃ喋るもんだからこっちはたまりませんよね
引用元:Google口コミ
あまり責任感がない
引用元:Google口コミ
このような方達の意見を否定するつもりはありませんが、ここはそういう所だと思って楽しめる人なら最高の温泉だと思います。
入退場時のあいさつ
これは強制ではないのでしょうが、浴室への入室時には「こんちは~!」とか「失礼しまーす」とかなんか挨拶をして入って来ます。
浴室からの退室時には「お先しまーす」「お疲れさまでしたー」とか人それぞれの挨拶を一言申して出ていきます。
この挨拶をするという行為がとても素晴らしと思います。
近頃の若いもんは挨拶もしない・・・とか耳にしますが、この風景を一度ご覧になってください。大人も子供も関係なく入るときには挨拶、出るときには挨拶、誰もがそれをしていきます。
初めはそのルールが分からなかったのですが、挨拶をするのに理由なんて無いんだと気付かされたような気がしています。
極端な例ですが、たまに入れ墨を背負ったソッチの方が入室してきますが、その方ですら「失礼しまっス!」と一言申して入ってきます。その光景を見たときはちょっと感動してしまいましたが。
3歳の弟くんもおっきな声で「こんにちはー」「しつれいしまーす」といって入退室しますよ。こういう社会勉強が出来る環境がもっと身近にあれば良いなとつくづく思うところであります。
場所が分かりづらい
東湯はホント分かりにくいんですよ。
Googleマップで調べれば出てくるんですが、車で行かれる方はとにかく道が狭いので案内通りに進めませんので注意が必要です。
日奈久温泉街の正面入口を入った辺りか、日奈久温泉センターばんぺい湯で道を尋ねることを強くおすすめします。
【結論】日奈久温泉 東湯の感想は結局どうなの?
日奈久温泉の東湯はワタシにとっては歴代1位の大好き温泉に輝いていますが、前述の通り、番台の感じに不快感を抱く方も少なくないようですので、そのように感じるおそれのある方はおそらくイヤな思いだけして帰ることにもなるかも知れませんので、ご注意ください。
ワタシは全く気にしないわけではありませんが、むしろそれ以上に田舎に帰省したような居心地の良さを気に入ってしまいました。
そこの問題さえクリアすれば、皆さんにもきっと気に入ってもらえる素晴らしい温泉だと自身を持っておすすめします。
あれ以来肩こりが再発しませんがこれも日奈久温泉効果かも知れないですね。
コメント