教場とラストマンどっちが人気?木村拓哉vs福山雅治の視聴率対決

木村拓哉さん主演にフジテレビに月9ドラマ「風間公親−教場0−」と、福山雅治さん主演のTBSの日曜劇場「ラストマン-全盲の捜査官-」が刑事ドラマ対決として注目を集めています。

どちらも木村拓哉さん・福山雅治さん他、豪華なキャスティングで撮影に臨んでいることからも、それぞれの局の手腕が問われる番組対決の側面もありTVドラマファンにとっても目が離せません。

今回は「教場とラストマンどっちが人気?木村拓哉vs福山雅治の視聴率対決」と題しまして、どちらのドラマが人気があるのか等を考察していきます。

教場とラストマンどっちが人気?福山雅治の「ラストマン」

木村拓哉さん主演の「風間公親−教場0−」と、福山雅治さん主演の「ラストマン-全盲の捜査官-」のどちらが面白いかについては、個々の感性に極めて大きく左右されるので一概に決めつけることは難しいため、どちらが人気があるかについても同様です。

視聴率的にはラストマンの方が高い数字を獲得しているので、統計データ的にはラストマンの方が教場に比べて地上波でのリアルタイム放送での人気があると捉えることができると考えられますが、見逃し配信動画サイトTVerでのお気に入り数の比較では127.3万人と99万人で「風間公親−教場0−」に軍配が上がり、「いいね」の数にしても同様の結果となっています。

視聴率での比較:「ラストマン-全盲の捜査官-」の勝ち
TVerでの評価の比較:「風間公親−教場0−」の勝ち

その上で敢えて独断と偏見で結論付けるのであれば、「教場もラストマンもどっちも面白い」のですが、教場の方が魅力的な番組です。

「あなたとはいいバディになれそうです」が決め台詞の福山雅治さん演じる特別捜査官・皆実広見は、全盲のハンディキャップを抱えながら視覚以外の卓越した感覚により現場や人物の状況を分析・判断し、補助機器を駆使して捜査を展開していきます。

ラストマンは王道のミステリードラマであると考えられます。

基本的には犯人がわからない状況でストーリーが進展していく前提の下、予想外の人物が犯人であったり、巧妙なアリバイ工作やトリックが見破れなかったり、番組の最後の最後にナゾを解明するカギが用意されていたり・・・と、これまで同様の手法を採用したミステリードラマが幾度となく放送されてきました。

言い換えれば、幾度となくネタを変えオチを変え同様のミステリードラマが放送されてきた理由も、それだけ「見応えがある」王道パターンであることに他なりません。

怪しいと思った人物がやっぱり犯人だったとか、全然違う人物が真犯人であったりなど、それぞれ落とし所が異なるので「謎解き感」が見ていて楽しい番組とも言えます。

この点に限っては「風間公親−教場0−」には無い要素なので、バラエティノリの楽しさを求めているのであれば「ラストマン-全盲の捜査官-」の方が単純に見ていて面白い番組構成だと思います。

また、ラストマンは、大泉洋演じる護道心太朗刑事をはじめ、甥の護道泉はKing&Princeの永瀬廉さんが演じたり、今田美桜さんや上川隆也さんなど豪華な俳優陣がキャストを務める他、それぞれの親子関係や憧れや不仲といった人間関係の描写や事件関係者の生い立ち等、要所にエピソードや遊び心が感じられ、事件解決には直接関わりの少ない部分でも魅せる演出となっています。

教場とラストマンどっちが人気?木村拓哉の「風間公親−教場0−」

「風間公親−教場0−」が「ラストマン-全盲の捜査官-」と明らかに異なる点として、あらかじめ犯人が確定しているところからストーリーが展開しているところです。

ミステリー手法で言えば【倒叙ミステリー】のジャンルに大別され、犯人や犯行トリックが冒頭から明らかにされていることから捜査官や被害者よりも「犯人の視点」で物語が展開していきます。

「風間公親−教場0−」は、犯人の犯行の手法がドラマの初めの段階で明らかにされるため、視聴者にしてみれば犯人と犯行が分かっている、もしくは大体分かっている状況で、木村拓哉演じる捜査官を中心に現場の状況を検証し犯人を絞り追い詰めていくのが凡そのパターンです。

「犯行動機の発生 → 犯行計画の構想 → 犯行 → 捜査機関との攻防」となるのが倒叙ミステリーの典型的なパターンとなとなります。

事件の解決という点においては「風間公親−教場0−」も「ラストマン-全盲の捜査官-」も同様ではありますが、教場は犯人と犯行があらかじめ分かっているためラストマンの「謎解き感」には欠け、どちらかと言えば「犯人の心の揺れ動き」の描写が見どころになってきます。

逃げ切れるはずだ、捕まるはずがないと用意周到な準備を経た犯行も、百戦錬磨の捜査機関に徐々に捜査網が絞られつつある状況に焦りや不安を感じ始める犯人と、巧みな心理描写で犯人を口説き落としていく展開にハラハラ・ドキドキ感を感じざるを得ません。

この緊張感を演出している最大の立役者こそが木村拓哉さん演じる風間公親指導官です。

卓越した洞察感と優れた見識に加えて冷徹なまでの仕事に対する姿勢が、口数少ないキャラクターと雰囲気を更に特別な存在へと昇華させています。

風間公親指導官に付く新人刑事が抱く不安や葛藤・時には理不尽さの全てを見透かした上で、敢えて必要最低限の助言やアドバイスしか送らない歯痒さが「風間公親−教場0−」の魅力でもあります。

「風間公親−教場0−」は主題歌が秀逸すぎる!uruの「心得」

「風間公親−教場0−」も「ラストマン-全盲の捜査官-」も、ストーリーとしてはどちらもそれぞれの特色がありそれぞれに魅力のある内容です。

しかし、「風間公親−教場0−」に関しては、主題歌に採用されているuruの「心得」が秀逸過ぎて、ドラマ本編でハラハラ・ドキドキを経てきた揺れた気持ちに止めを刺す一撃の役目を存分に発揮します。

「時に・・・」とエンディングが流れた瞬間にはもうダメです。

犯人の焦りや不安、新人刑事の葛藤、関係者の心情・・・など、複雑に絡みつく微妙な心理描写を優しい歌声と心地の良いメロデーで全てを包み込んでくれるような錯覚にさえ陥ります。

「風間公親−教場0−」をイメージして考えられた楽曲ですが、uruの心得が教場以外で流れる場面がもはや想像できません。

何事にも流されず物事の本質を捉え、追究していく風間の姿に尊敬の念を抱きつつ、自分なりの心得と志を持って歩き続けていれば必ず道はつながっていくということを教えてもらったような気がします。

引用元:フジテレビュー

  • uruの心得=教場
  • 教場=uruの心得

そう比喩しても決して大袈裟ではないと考えています。名曲です。

そしてこのエンディングテーマが存在するからこそ、ドラマのストーリーに繊細な色付けを施してくれる大きな役割を果たして、ドラマの魅力を最大限にまで引き上げてくれています。

木村拓哉・教場vs福山雅治・ラストマンどっちが人気?【まとめ】

今回は「教場とラストマンどっちが人気?木村拓哉vs福山雅治の視聴率対決」をテーマに、どちらのドラマが人気があるのか等を考察してみました。

「風間公親−教場0−」も「ラストマン-全盲の捜査官-」も同じ刑事ドラマであるものの、そもそものジャンル・テーマが異なるので比較対象として成立しないのですが、単純に視聴率だけで判断すれば「ラストマン-全盲の捜査官-」の方が高い人気を得ていると考えられます。

しかし、見逃し配信動画サイトTVerでのお気に入り数の比較では127.3万人と99万人で「風間公親−教場0−」に軍配が上がります。

また、同じくTVerでの「いいね」についても概ね「風間公親−教場0−」の方に多く付けられているようです。

視聴率での比較:「ラストマン-全盲の捜査官-」の勝ち
TVerでの評価の比較:「風間公親−教場0−」の勝ち

視聴率はあくまでも地上波放送を自宅のテレビで見る方を対象にした言わば限定的な測定値であり、一昔前と違い、視聴率の数値が必ずしも番組の人気度に直結するとは限らなくなってきました。

昨今のテレビ離れが象徴するように今では自宅のテレビでなくとも外出先のスマホやタブレットでも試聴が出来るようになり、リアルタイム試聴でなくとも見逃し配信で後から動画を試聴することも容易に出来る環境が整備されました。

個人的には「ラストマン-全盲の捜査官-」よりも「風間公親−教場0−」の方が好みです。

それはストーリーの違いもさることながら、エンディングテーマに採用されているuruの心得が素晴らしすぎるが故に、翻って番組自体の魅力が格段に高められていると感じるからです。

ドラマの最後の最後にあんな曲を流したらダメですよ・・・(涙)

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