7月6日の午前3時頃、静岡市清水区尾羽の国道1号静清(せいしん)バイパス「清水立体工事」の下り線で、鉄骨製の橋桁が落下する事故が発生しました。
8名の作業員が巻き込まれ、内2名の死亡が既に確認されています。
国道1号静清バイパス「清水立体工事」の事故現場の場所はどこ?
橋桁が落下した瞬間に現地を通行した車載ドライブレコーダーの映像も確認されています。
何やら落ちていく物体と落下した際の衝撃音で運転手がビックリしている状況が確認できることからも、相当な衝撃が発生したのだと思われます。
橋桁が落下した現場は、国道 1 号静清バイパス下り線(静岡県静岡市清水区尾羽)で、現在事故処理中にて交通規制が行われています。
付近を通行する際には十分注意をして下さい。
国土交通省の事故速報(第1報)が発表されていますので、次の発表に注意しましょう。
※7/7追伸
国土交通省の事故速報(第2報)が発表されました。
国土交通省の事故速報(第3報)が発表されました。
国道1号静清バイパス「清水立体工事」の施工業者はどこの会社?
引用元:国道1号静清バイパス清水立体事業進捗状況(令和5年6月下旬)
今回事故が起きた工事エリアの国道1号静清バイパス(静岡県静岡市清水区尾羽)の工事名称は「令和3年度 1号清水立体尾羽第2高架橋上部工事」といい、施工業者に「高田機工㈱、名村・日塔JV、 日本車輌製造㈱」の名前が挙がっていますが、工事入札の落札情報を確認する限り「名村・日塔特定建設工事共同企業体」が直接の施工担当を担っていたと考えられます。
国土交通省の落札者等の公示:令和3年度1号清水立体尾羽第2高架橋鋼上部工事
断定はできませんが、国土交通省の発表による夜間通行規制予定(3日〜7日)でも、事故当日は名村・日塔JVの施工予定となっていますので、おそらく当日に工事を担当していた業者であることに間違いないでしょう。
引用元:国土交通省
国土交通省静岡国道事務所から工事を受注した会社は、大阪市に本社がある名村造船所と、東京 江東区に本社がある「日本鉄塔工業」で構成するJV・共同企業体であることが判明しました。
⇒ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230706/k10014119911000.html
しかし、SNSでは以下のような投稿も確認されます。
静清バイパスの桁落下事故、高田機工の施工っぽいなあ、、、
— ガジャ丸 (@tis92365) July 6, 2023
今朝の静岡のバイパス事故
施工は高田機工か…
慢性的な人手不足業界だからスケジュール通りに進めるために無理とかあったのかな… https://t.co/25Rwp61Ahv— 四谷のyoさん (@yoittia) July 5, 2023
高田機工がやらかしたのか? pic.twitter.com/Ub3j1LB4kB
— あんまき (@Olliver_MAD) July 6, 2023
何やら高田機工の施工不良であるような投稿が多いようですが、国土交通省の工事予定によると、高田機工が担当する工事日は10日〜25日の予定なので、名前が挙がっているだけで直接的な関係は無いのでは?とも考えられますが、現時点ではあくまでも憶測に過ぎません。
しかし、おそらく多くの方が高田機工の企業HPにアクセスしているからなのか、現時点で高田機工のホームページにアクセスしにくい状態となっています。
どうやら静清バイパスの事故を受け、関連企業の株価にも影響が現れているようです。
名村造船が安い 静清バイパスの事故で嫌気?
— 満州中央銀行 (@kabutociti) July 6, 2023
名村造船所と日本鉄塔工業がコメントを発表(全文)
事故が発生した工事を受注した名村・日塔JVがコメントを発表しました。
2社それぞれのコメント全文を掲載します。
引用:株式会社名村造船所
引用:日本鉄塔工業株式会社
落札予定価格の92%超えの価格で競り落としたのは出来レースか?
「令和3年度1号清水立体尾羽第2高架橋鋼上部工事」の工事は入札で行われ、「一番安い金額を提示した会社に工事をさせますよ!」という制度ですが、落札予定価格の約26億5千万円に対して実際の落札額がおよそ24億4千万円と、92%もの高い落札率の数値を出しています。
1億円は誤差なのでしょうか?
以下の画像を参考に考えてみて下さい。
引用元:入札調書
この資料は、「令和4年度 1号清水立体清水IC第3高架橋鋼上部工事」の入札結果で、今回事故の起きたエリアと別の場所での同様の工事についての落札者情報になります。
落札者の古河産機システムズ株式会社が 1,620,000,000円で入札したのに対して、日本鉄塔工業株式会社 と日立造船株式会社 は、双方同額の1,620,500,000円という入札額。
16億円以上もの大金が動く工事物件の入札でたったの50万円の差は果たして誤差と呼べるレベルなのでしょうか?しかも2社同額がいるとか。
積算基準がある程度公表されているため似通った数値にはなるのかも知れませんが、ピッタリ一致することってありますか?
落差率だけで判断して談合を疑うことは難しいのかも知れませんが、少なくとも私には考えられません。
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