テレビ朝日の平日夜の報道番組・報道ステーションの視聴率が芳しく無いことを理由に女性アナウンサーのキャスター交代が相次いだ2023年4月の番組改編でしたが、現在の報道ステーションの視聴率は決して悪くない数字を出しています。
では、実際には報道ステーションの視聴率はどう受け止められているのでしょうか?
今回は「報道ステーションの視聴率は高い?低い?サタステ・サンステ比較」と題しまして、土曜日のサタデーステーションと日曜日のサンデーステーションの視聴率も併せて検証してみましょう。
報道ステーションの視聴率は低くない・むしろ絶好調!
この投稿をInstagramで見る
テレビ朝日は2022年度の平均視聴率において世帯視聴率が開局以来初の3冠・個人視聴率も2冠を達成したことで一時期話題となりました。
FIFA・サッカーワールドカップやWBC・ワールド・ベースボール・クラシックの影響が数字として顕著に反映されている通り、ABEMAとタッグを組んだ「FIFAワールドカップカタール大会」では、テレビ朝日が10試合の地上波独占生中継を行い、「ワールド・ベースボール・クラシック」でも1次ラウンドから毎試合40%を超える世帯視聴率が物語るかのように、その注目度の高さやメディアにとってのスポーツコンテンツの需要を再認識させられた放送でもありました。
当然、実況リポートを取り扱える報道ステーションのスポーツコーナーも相応の注目を集めることとなり、スポーツリポートで軒並み評価を上げたスポーツキャスターの安藤萌々アナの功績も無視できません。
報道ステーションのおおよその視聴率は個人平均視聴率は6%前後、世帯平均視聴率は10%前後を推移しており、続いてサタデーステーション・サンデーステーションの順に並んでいるのが現状です。
その中において、例えばFIFAワールドカップ2022の日本×コスタリカ戦では個人視聴率で30.6%、世帯視聴率で 42.9%、WBCワールド・ベースボール・クラシックの2次ラウンドの日本×イタリア戦では個人視聴率で31.2%・ 世帯視聴率では48.0%ものとんでもない数字を叩き出したことが、どれほど凄いことかお分かり頂けるのではないでしょうか。
単純に言って、日本中の2件に1件がWBCのイタリア戦を観戦していたことになります。
皆さんのお住まいの両隣のご家庭でWBCがテレビに映っていたということです。
テレビ朝日の放送に限れば、ミュージックステーションやドラえもん・特捜9・ポツンと一軒家など、様々な番組が放送されていますが、ポツンと一軒家が何とか10%を超えるくらいで、他の番組については数%の世界です。
この投稿をInstagramで見る
近年、何かにつけてYouTuber等のネット動画の台頭による「テレビ離れ」が報じられますが、これは別にユーチューブがどうこうと言うよりも、ただ単に地上波放送に魅力が無くなってしまったのだとの事実を放送関係者は知るべきではないでしょうか。
現にFIFAやWBCでは軒並み40%以上の視聴率を叩き出しているのですから、国民がテレビに関心がなくなったのではなく、わざわざテレビを付けて見るほどの番組が放送されていなかったと捉えるべきかも知れません。
やはりテレビは生モノで、決まりきった台本の無いドラマや、先の読めない予想外な展開などが人々を熱狂の渦に巻き込む現象が実証されました。
昭和のまだネット動画が登場する以前は、テレビはスポーツにしてもバラエティにしてもドラマにしてもとにかく熱くて夢があって一生懸命で全てが面白かったです。
今では損得勘定だけが優先した番組企画が多すぎて、見え見えのつまらなさがあります。
報道ステーションにしても、今イチ奮わない番組のイメージを一新すべく女性キャスターを大幅に配置転換してまで挑みましたが、キャスター交代直後の週における番組の世帯平均視聴率は10.6%。
それでも他局の同様のニュース・報道番組と比較すれば十分に良い数字が採れています。
- 元ABCテレビ出身のヒロド歩美アナのスポーツキャスターへの起用
- スポーツキャスターとして一躍名を上げた安藤萌々アナのメインキャスター昇格
- メインキャスターを無理やり交代させられ現場リポータへと交代させられた渡辺瑠海アナ
サッカー・野球と校長続きのスポーツ部門の勢いを底上げするかの如く、外部のフリーアナウンサーであるヒロド歩美アナをスポーツ担当に起用してまで自社の次期エース候補である安藤萌々アナをスポーツ担当からメインキャスターに昇格させるなど、スポーツコーナーに注力していく姿勢が鮮明に現れた一方で、悲劇のヒロインを連想させるように無慈悲に外野へ押し出されてしまった渡辺瑠海アナの処遇など、少なくとも話題には事欠かない状態となりました。
サタデーステーション・サンデーステーション共に視聴率は好調!
この投稿をInstagramで見る
平日の報道ステーションの絶好調に続き、土曜日のサタデーステーションも日曜日のサンデーステーションも視聴率は好調です。
高島彩アナがメインキャスターを務める週末夜の「サタデーステーション」も、年度平均視聴率は他局の同時刻における放送中トップとなり、2年続けての快挙となります。
報道ステーションを降板した渡辺瑠海アナが森川夕貴アナと交代して新たにメインキャスターを務めるサンデーステーションも、年度平均視聴率が過去最高記録となる6.3%で、他局の同時刻における放送中初めてトップを飾りました。
この好調の要因の背景には、不謹慎な表現にはなりますが、比較的大きな話題がニュースとして採り上げられたことが考えられます。
将棋の藤井聡太6冠が名人戦を制覇して7冠を達成したこと、岸首相の長男による首相官邸での私的利用を受けての更迭、ガーシー帰国・・・など、政治や経済に疎くても関心が持てるニュースが続出し、本来はワイドショーで取り扱われるべき報道内容でありながら世論を意識してか流れに乗っかって追い続けた報道内容であることも視聴者の関心が高かった理由でもありつつ、熱闘甲子園やプロ野球・WBCで全国的な知名度を誇るヒロド歩美アナの報道ステーションの起用・WBCでの現地取材で一躍スポーツキャスターとしての名を高めた安藤萌々アナのメインキャスター就任など、時間帯的に視聴者層と考えられる仕事帰りのサラリーマンお父さんの心をグッと鷲掴みするには好材料が揃い過ぎていたのかも知れません
サタデーステーションもサンデーステーションも、平日の報道ステーションには数字的には及ばないものの、それでも十分な視聴率を誇る番組であることには違いありません。
報道ステーションの視聴率は高い?低い?【まとめ】
今回は「報道ステーションの視聴率は高い?低い?サタステ・サンステ比較」をテーマに、土曜日のサタデーステーションと日曜日のサンデーステーションの視聴率も併せて検証してみました。
平日の報道ステーションも土曜日のサタデーステーションも日曜日のサンデーステーションも、視聴率的にはどの番組についても軒並み好調な放送となっています。
2023年4月の女子アナのキャスター交代が視聴率を原因とする人事であるとも考えられていましたが、結果的には全ての番組が好調をキープしていることが分かりました。
仮に順当に事が進めば、10月にはまた新たなキャスター交代が行われるかも知れませんが、各所に配置された女子アナウンサーを敢えて交代させるかどうかは現段階では不明確です。
コメント